掲載:雑誌「治療」 医療者による貧困ケア総論「貧困を治療する―医師が貧困に取り組む意義」

月刊誌『治療(2019年11月 Vol.101 No.11)』の特集「医療と地域をつなげる貧困対策」に総論「貧困を治療する―医師が貧困に取り組む意義」を執筆しました。

貧困は、単にお金が不足していることだけではなく、社会的なネットワークから切り離され孤立した状態など、多くの社会的問題と関連した生活面の困窮全般を包含する概念です。

貧困を軽減が、治療の効果の改善や疾病予防にもつながる可能性があります。

記事掲載:第4回が掲載されました(リンククロスシル)

リンククロスシル」の連載・第4回の記事が掲載されました。

公正で働きやすい職場かどうかが、働く人のメンタルヘルスや喫煙などストレスに関連する行動と関係します。最新の研究成果を報告します。

2019年10月30日 第4回 働きやすく、健康な職場とは?職場の意思決定の問題や上司の配慮不足で不健康に
https://home.linkx.life/articles/7635

第3回が掲載されました(リンククロスシル)

リンククロスシル」の連載で、今回新たに第3回の記事が掲載されました。

第3回は笑いと健康に関する記事です。
笑いの健康効果は、以前から医学や生理学の領域で研究されています。
笑いが健康に良い理由や格差社会との関係等、本研究室の調査から分かってきたこと等を紹介します。

2019年9月27日 第3回 笑いは長生きのヒケツ?
https://home.linkx.life/articles/7469

出版「認知症の人・高齢者等にやさしい地域づくりの手引き」無料ダウンロード

近藤尚己が所属するJAGESプロジェクトのコアメンバーの1人、尾島俊之先生(浜松医科大学健康社会医学講座/教授)が中心となって進めた厚生労働科学研究費補助金(認知症政策究事業)「認知症発症リスクの減少および介護者の負担軽減を目指したAge-Friendly Citiesの創生に関する研究」の一環として、「認知症の人・高齢者等にやさしい地域づくりの手引き」が出版されました。

日本のみならず国際的にも、平均寿命が延伸し、高齢者が増加する中で、認知症の人が増加しています。

従来は認知症の人への支援は個人や家族へのアプローチが中心でしたが、認知症の人が住み慣れた地域の良い環境で自分らしく暮らし続けるためには、地域ぐるみで「認知症高齢者等にやさしい地域の実現」に取り組むことが重要になってきています。

国際的な評価方法を参考にしながら、日本の各地域の現場において活用できることを意識しながら、指標の利活用を軸にまとめたものです。

冊子のPDFファイルはこちらから無料でダウンロード可能です。

参考:
認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000064084.html

インタビュー記事掲載:「健康格差」対策には自治体のイニシアチブと連携が重要(Food Tank)

海外の非政府組織(NGO)の食関連のシンクタンク、Food Tankのサイトにインタビュー記事が掲載されました。

Creating Partnerships in Tokyo is Key to Effective Government Food Initiatives -June, 2019

記事はこちらです。

インタビューでは足立区が糖尿病などへの対策として掲げる「ベジタべライフ」プロジェクト(野菜を食べやすくする環境づくりのための包括的な取り組み)や、子どもたちの食習慣の改善の取り組みを紹介しました。

こういった地域環境を改善することによる健康づくりや健康格差是正の取り組みにおいて、自治体が主体的にかかわりリードすること、様々な組織連携が有効であること、研究者はそのサポーターとして参画すべきことなどを説明しました

例えば、地域の飲食店は住民との距離が近く、健康づくりのための強力なパートナーとなりえます。住民が健康的な生活を送れるような地域環境を整えるためには、飲食店の店員やオーナー、食材提供者、地域の様々な人々との協力が大切、と伝えましました。

参考記事:
論文出版:少額の割引キャンペーンで健康メニューの注文増加(近藤尚己ウェブサイト) https://socepi.med.kyoto-u.ac.jp/blogs/1568“健康格差”イギリスと足立区の具体的成果(プレジデントオンライン)
崖っぷち足立区の挑戦 https://president.jp/articles/-/23743?page=4
「ベジ・ファースト」という食べ方 https://president.jp/articles/-/23743?page=5
ベジタべライフ協力店の取り組み https://president.jp/articles/-/23743?page=6
子どもたちの食習慣改革、足立区が健康になる日
https://president.jp/articles/-/23743?page=7

お知らせ:保険者支援部会の資料及び議事要旨が東京都福祉保健局のホームページに掲載されました

委員を務めている東京都高齢者保健福祉施策推進委員会・保険者支援部会の令和元年度第1回会合が本年8月に開催されました。
このたび、保険者支援部会の資料及び議事要旨が東京都福祉保健局のホームページに掲載されましたので報告します。

令和元年8月26日
令和元年度第1回東京都高齢者保健福祉施策推進委員会保険者支援部会
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kourei/shisaku/suishin-iinkai/R1_hokenzyashien_1.html

メディア掲載:80歳以上では腰痛があると認知症リスク低い~日本人コホート

共同著者を務めた腰痛と認知症に関する論文が医療系メディアで紹介されました
McGll大学の山田恵子先生を筆頭とする以下の論文です。

Yamada K, Kubota Y, Tabuchi T, Shirai K, Iso H, Kondo N, & Kondo K.(2019). A prospective study of knee pain, low back pain, and risk of dementia: the JAGES project.Scientific Reports volume 9(1)
https://www.nature.com/articles/s41598-019-47005-x

新聞掲載:運転中止で要介護認定のリスクが2倍(朝日新聞)

2019年6月に国際雑誌Journal of Epidemiologyに掲載された論文に関連して、以下の新記事が掲載されました。

高齢者、運転やめたら…要介護リスク2倍 活動量減って(2019年9月5日、朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASM936VTLM93ULZU016.html

この記事に関する論文はこちらです。