【出版イベント】世界銀行による高齢者ケアレポート

近藤尚己・佐藤豪竜が共著者として関与した書籍が世界銀行より出版されます。そのローンチイベントが2月末に東京でハイブリッド開催されます。

執筆者として近藤が執筆担当箇所の解説を行います。ふるってご参加ください。

以下、世界銀行ウェブサイトより:

この度、世界銀行保健・人口・栄養グローバル・プラクティス は、2023年2月27日(月)に、「高齢化社会に見出す機会:統合された人間中心の高齢者ケアの構築」報告書の発表会をハイブリッド形式(会場参加またはオンライン参加)にて開催します。

書籍名:Silver Opportunity : Building Integrated Services for Older Adults around Primary Health Care

本報告書は、日本政府と世界銀行が共同設立した「日本開発政策・人材育成基金(PHRD: Policy and Human Resources Development Fund)」の「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」枠の助成を受けた優先政策課題研究の成果物です。本報告書は、高齢化に関する世界のデータ及び国別のケーススタディで構成されており、各国政府が、健康格差を縮小、高齢者の健康増進、人々の繁栄に寄与するための道筋を提供します。本報告会では、共同編集者が来日し、主要な研究結果、日本を中心とした国別のケーススタディ、政策立案・実行に向けた教訓及び提言をご紹介します。

イベント詳細

  • 日時: 2023年 2月27日(月) 午前10時―午前11時30分(日本時間)
  • 開催形式: ハイブリッド形式(会場参加またはZoomによるオンライン参加。オンラインの参加登録をされた方には後日、Zoomリンクをお送りします。)
  • 場所(会場参加の場合): 世界銀行東京事務所 東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル14階(アクセス方法は、下記「関連項目」をご覧ください)
  • 参加費: 無料
  • 言語: 英語
  • お申込み: 以下の登録フォームからお申込みください(会場参加もオンライン参加も参加登録が必要です)。フォームが作動しない場合は、お名前、ご所属(会社・団体名、ご部署、ご役職)、メールアドレスを明記の上、下記までメールをお送りください。
  • お問合せ: 世界銀行東京事務所 03-3597-6650
  • ptokyo@worldbank.org

登録フォーム

 

気候変動へ医療はどう関わるか(近藤尚己)【コラム・意見】

気候変動は命の問題であり、次世代と私たち世代との健康格差の問題でもあります。
 
英国医師会は気候変動対策を医師もリーダーを担い進めるべきと言っています。英国は疾病の予防も医療もすべてNational Health System: NHSという巨大国家機関が一元管理していますが、NHS全体で全産業が排出する温暖化ガスの5%を排出しています。
国立環境研究所の南齋規介氏を中心に推計した結果では、日本では2011年時点で全産業による温暖化ガス排出の4.6%が保健医療由来と算出されています。治療は予防や保健活動に比べて温暖化ガス排出量がはるかに多く、また、未使用の処方薬や残薬による同排出量は、家庭向けの市販薬消費によるそれと同程度と無視できない量であることなどがわかっています。
 医療のムダの削減、治療よりも予防への投資等を進めることが「地球の健康」と「次世代の健康」をまもるために大切と言えます。
 医療産業の動きも少し始まっており、例えば英国の製薬企業アストラゼネカは2025年までに企業活動のカーボンゼロ達成、2030年までのカーボンマイナス達成を目指しています(同社とCOIはありません)。大変意欲的な目標です。
日本は多様なステークホルダーが医療産業全体にかかわっており、英国NHSが担う役割も、各医療・介護・福祉の機関、保健所、保健センター、地域包括支援センター等々、多様な公的・準公的・民間組織がかかわっています。環境保全、およびプラネタリーヘルス推進に向けたガバナンス構築が必要です。命を守るための活動の担い手である医療従事者、とりわけ社会的責任が大きな医師の参画は重要でしょう。
国際NGOプラネタリーヘルス・アライアンスは、10月に「サンパウロ・プラネタリーヘルス宣言」を公表、国内では長崎大学をはじめ、5つの学術機関が署名しました。本文やの所属する京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻も署名しました。声明文には医療従事者へのメッセージが寄せられています。
上記NGOメンバーの長崎大学が全文を翻訳しています。 翻訳文はこちら。下記が同宣言の中の、医療従事者に向けたメッセージの抜粋です。
「医療従事者の方へ」
「将来の医療従事者が使う主要なカリキュラムと職業上の行動規範の中に、プラネタリーヘルスの概念と価値観を直ちに取り入れてください。患者にプラネタリーヘルスの概念を教育するとともに、人間と地球との関係が良好でないことによる悪影響について[一般からの]信頼の厚い医療従事者が注意喚起の声をあげてください。先住民族の知識を含む、西洋医学を超えた多様な知識と実践とを活用してください。基本的な人権としての医療サービスへの公的アクセスを含め、プラネタリーヘルスを促進する患者中心の政策を支援し、診療所にとどまらない解決策やコミュニティサービスを活用してください。」
文責 近藤尚己

JSPS特別研究員申請希望者受付中

日本学術振興会による2022年4月採用分の特別研究員(ポスドク)申請が4月上旬より始まります。 詳細はこちら

近藤尚己が所属する下記研究室では、この制度を活用して当分野で研究を進めることを希望する意欲ある若手研究者をお待ちしております。

京都大学大学院医学研究科社会疫学分野
受け入れテーマ:主に社会疫学・や健康の社会的決定要因、社会的処方に関する研究

東京大学未来ビジョン研究センター
受け入れテーマ:SDGs等、分野をまたいだ研究

申請に向けた相談は随時受け付けています。ご希望の方は履歴書、研究歴、業績リスト、その他の参考資料をご用意の上で、contact [at] socepi.med.kyoto-u.ac.jp までご連絡ください。

 

研究発表「コロナ流行下における食生活の変化」 (株)リンクアンドコミュニケーションとの共同研究

共同研究を進めている株式会社リンクアンドコミュニケーションが、PR TIMESにプレスリリースを発表しました。

京大大学院 近藤研究室(医学研究科社会疫学分野)との共同研究 「コロナ流行下における食生活の変化」を論文発表
PR TIMES 2020.12.4

(近藤 尚己のコメント)
在宅ワークが持ちうる健康上のメリットの一端を示唆する貴重なデータだと思います。反対に、抑うつ傾向の疑いのある方や子育て時間が大幅に増えた方などで野菜や果物摂取量が減る傾向にあるなど、今、社会として守るべき人々が誰かを一部明らかにした点も重要です。新型コロナウイルスの流行が社会生活や健康状態にどのように影響を与えたかを明らかにできるデータが限られている中で、このような健康管理アプリの活用はとても重要だと思います。引き続き、様々な切り口で現状を明らかにしていくとよいと思います

論文出版:フレイル予防のためのプライマリ・ケアでのアプローチ

近藤尚己が共同研究をすすめている、WHO神戸センターのローゼンバーグ恵美さんを筆頭著者とする論文が、国際誌「Integrated Healthcare Journal」に掲載されました。

高齢化社会に対応する日本の新しい試みとして、フレイル予防のためのプライマリ・ケアでのアプローチを紹介しました。

Rosenberg, M., Kondo, K., Kondo, N., Shimada, H., & Arai, H. (2020).
Primary care approach to frailty: Japan’s latest trial in responding to the emerging needs of an ageing population.
Integrated Healthcare Journal, 2(1), e000049.
http://dx.doi.org/10.1136/ihj-2020-000049

講演のお知らせ:健康経営会議2020

近藤尚己が12月17日の「健康経営会議2020:新型コロナ流行下における企業の健康経営の在り方」のパネルディスカッションと講演動画に登壇します。
事前申し込みが必要で、先着700名(無料)となっています。皆様の参加をお待ちしております。

健康経営会議2020
12月17日(木)15:00-17:00、オンライン、先着700名(無料)
事前申し込みはこちら
近藤尚己の講演動画「新型コロナ流行下での健康格差について」

コメント:産後うつリスク軽減効果を検証へ

NHKのニュース記事に近藤尚己がコメントしました。
またそのインタビューの様子がニュースで放送されました。

首都圏 NEWS WEB、2020/10/6

こうした研究は国内では例がないということで、東京大学大学院の客員研究員で京都大学大学院の近藤尚己教授は「新型コロナウイルスの影響でオンライン相談への関心も高まっているので、効果があるかどうか科学的にしっかり評価したい。多くの人に参加してほしい」と話していました。

(株)マッキャンヘルスケアワールドワイドジャパンとの共同研究

(株)マッキャンヘルスケアワールドワイドジャパンとの共同研究を進める契約を締結しました。
「高齢者の音声データ等を用いた効果的な認知症予防法の開発・評価」に関する研究を行います。

(株)マッキャンヘルスケアワールドワイドジャパン

関連サイト
認知症の社会的処方箋

日本公衆衛生学会総会で優秀口演賞受賞・最優秀口演賞

第79回日本公衆衛生学会総会2020で、当教室の日本学術振興会SPDの木野志保さんが優秀口演賞を受賞しました(2020年10月21日)! 口演タイトル:Mental, physical and social health among older Japanese with public assistance

また、共同研究者である国立長寿医療研究センター・JAGES機構の宮國康弘さんが最優秀口演賞を受賞しました。JAGESからは4年連続最優秀口演賞が選ばれています!

木野さん、宮國さん、おめでとうございます!

学会発表:日本公衆衛生学会総会

第79回日本公衆衛生学会総会で発表しました(2020年10月20日~22日)。

  • 一般演題(口演)
    金森万里子「都市/農村の抑うつの格差:市町村・小学校区の地区単位別の検討 JAGES」
    近藤 尚己 「独居・不就労と頻回受診:生活保護受給者管理情報と医療扶助レセプトの連結データ解析」
    長谷田真帆「希望する最期の場所の選びにくさと社会経済的状況の関連:JAGES 横断研究」
  • 一般演題(示説)
    西岡 大輔 「医療機関で用いる患者の生活困窮評価尺度の開発」
  • English Session
    Kino Shiho 「Mental, physical and social health among older Japanese with public assistance」