【メディア掲載】保健システムの持続可能性と強靭性のためのパートナーシップ(PHSSR)サミット「より強靭な保健医療システムの共創 – すべての人のためのトランスフォームケア」がEXPO2025で開催されました

6月30日にEXPO2025においてPHSSRサミット「より強靭な保健医療システムの共創」が開催され、後日公開予定の“非感染性疾患(NCDs)への予防・早期介入に向けた政策提言”のサマリー版が公表されました。
教授の近藤は「ドメイン1 ポピュレーションヘルス」のアドバイザーを務めています。

※ 現在、保健医療システムの持続可能性と強靭性を向上するためのパートナーシップ(Partnership for Health System Sustainability and Resilience: PHSSR)が世界経済フォーラムの傘下で、LSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)、CAPRI(Center for Asia-Pacific Resilience and Innovation)、WHO Foundation、アストラゼネカ、フィリップス、IQVIA、ロシュ・ダイアグノスティックスといった、国際的な学術機関、非政府組織、ライフサイエンス、医療、ビジネス分野の団体が協力・推進するプロジェクトとして行われており、日本では慶應義塾大学と特定非営利活動法人 日本医療政策機構(HGPI)がプロジェクトをリードしています。

当日は多くの方々にご来場いただき、下記メディアでも取り上げられました。
PRTimes 「より持続可能で強靭な保健医療システム」の共創へ 日本国際博覧会PHSSRサミット共催
ミクスオンライン1 https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=78614
ミクスオンライン2 厚労省・内山審議官 医療情報のデータ利活用 内閣府でグランドデザイン策定へ PHSSRサミット2025

報告書は後日、日英両言語で公開される予定です。

【告知】7/11 WHO社会的つながりに関する委員会の報告書発表を記念したウェビナーが開催されます

世界保健機関(WHO)の「社会的つながりに関する委員会」の報告書(From loneliness to social connection: charting a path to healthier societies)の発表を記念し、特別ウェビナーが開催されます。
ウェビナーでは報告書の主要な知見を探り、孤独と社会的孤立に対処するオーストラリアの取り組みにおいてどのような意味があるのかを検討します。
「社会的つながりに関する委員会」委員のRalph Regenvanu氏、社会福祉・家族暴力防止担当大臣補佐官のGed Kearney議員による講演が行われます。パネリストとして委員会から2名、またWHO技術諮問グループのメンバーであるMichelle Lim准教授(オーストラリア)、近藤 尚己(日本)、南オーストラリア青少年フォーラム創設者のAmber Brock Fabel氏が登壇予定です。今回、主催者のご好意で日本語の字幕をつけてくださるそうです。是非ご参加ください!

“Why Loneliness and Social Connection Matter: Insights from the World Health Organization”

🗓 日付:2025年7月11日(金)
🕛 時間:AM11:00–12:00 (日本時間)
🌐場所: オンライン/Zoom (こちらより登録ください)

【論文出版】健康の文化的決定要因と文化的ウェルビーイングの提案:文化資本の概念の拡張 (特定研究員 土生、教授 近藤)

当研究室の土生裕特定研究員と近藤尚己教授による研究「Culture as a Determinant of Health and Well-being: Expanding the Concept of Cultural Capital」が「F1000Research」より6月30日に出版されました。

本研究では、ピエール・ブルデューが提唱した「文化資本」の概念を、公衆衛生および疫学分野に応用する際に生じる理論的課題を明らかにし、それらに対応するための理論的枠組みを提示しました。

研究の方法として、理論適応アプローチを採用し、公衆衛生学、疫学、文化人類学などの知見をもとに、以下の5つの主要な課題を抽出しました:

1. 権力構造に注目するブルデュー理論と、健康促進を重視する公衆衛生との認識論的ギャップ
2. 介入を志向する文化資本概念の必要性
3. 集団レベルでの文化資本の評価の必要性
4. 社会空間を超えた文化資本概念の必要性(ヒューマニティや尊厳、実存的側面について)
5. 研究分野によって異なる「文化」の定義の不明確さと一貫性の欠如

また、文化やその他の資本が持つ両義性(例:特定集団のステレオタイプ化のリスク)についても考察しています。

それらの課題に対して、本研究では、健康の文化的決定要因としての文化資本や、文化的ウェルビーイング、文脈的妥当性などの概念を提示し、文化を定量的に評価する「文化疫学(Cultural Epidemiology)」の理論的基盤を構築することができました。

書籍情報:Habu H and Kondo N. Culture as a Determinant of Health and Well-being: Expanding the Concept of Cultural Capital [version 1; peer review: awaiting peer review]. F1000Research 2025, 14:638 (https://doi.org/10.12688/f1000research.166017.1)

本文はこちら

【メディア掲載】「図書館の本が多い街ほど健康長寿の傾向 ~蔵書が人口当たり1冊増えると要介護リスク4%減に相当~」に関する記事が掲載されました

先日発表しました「図書館の本が多い街ほど健康長寿の傾向 ~蔵書が人口当たり1冊増えると要介護リスク4%減に相当~」に関するインタビュー記事が医療記者、岩永直子のニュースレターに掲載されました。

論文の内容についてとても分かりやすくご説明いただき、名古屋市志段味図書館の元館長 藤坂康司さんのコメントも掲載されています。
是非ご一読ください。

医療記者、岩永直子のニュースレター「図書館が多く、充実している街ほど要介護者が少ない 高齢者7万人調査で明らかに」

【ニュース】内閣府「孤独・孤立対策の在り方に関する有識者会議 」の議事録が公開されました(教授 近藤尚己)

近藤尚己が委員を務めている内閣府「孤独・孤立対策の在り方に関する有識者会議 」第3回会議 の議事録が掲載されました。

委員として、医療現場における孤独孤立対策の重要性、その手段としての社会的処方の普及が望まれることなどを発言しました。

詳しくはこちら「孤独・孤立対策の在り方に関する有識者会議」をご覧ください。

【ニュース】「こぐま座のしっぽ Polarisを探す旅 第3版」に本多由起子先生のインタビュー記事が掲載されました

KUMBL(京都大学「医学領域」産学連携推進機構)が展開する学生発プロジェクト「こぐまプロジェクト」発行の「こぐま座のしっぽ Polarisを探す旅 第3版」に
当研究室助教 本多由起子先生のインタビュー記事が掲載されました。
これまでのキャリアやその時々の思い、これまでのご経験をもとにした学生に向けたメッセージなどが紹介されています。
ぜひご覧になってください。

学生発プロジェクト「こぐまプロジェクト」

【ニュース】近藤克則先生、井上浩輔先生、西岡大輔先生が文部科学省「令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」科学技術賞・若手科学者賞を受賞しました

2025年4月15日、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者に授与される科学技術分野の文部科学大臣表彰の表彰式が行われ、近藤克則先生(特任教授[京大成長戦略本部Beyond2050社会的共通資本研究部門]/非常勤研究員[社会的インパクト評価学講座])が科学技術賞(研究部門)を、井上浩輔先生(准教授[白眉センター/社会疫学分野])と西岡大輔先生(准教授[社会的インパクト評価学講座])が若手科学者賞を受賞しました。

誠におめでとうございます!益々のご活躍を祈念いたします。

文部科学省 令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定等について
京大ニュース

【ニュース】石村奈々さんが第17回京都大学たちばな賞(学生部門)を受賞しました

当研究室の博士課程4年 石村奈々さんが第17回京都大学たちばな賞(優秀女性研究者賞)学生部門を受賞しました。

京都大学たちばな賞は、本学における若手の女性研究者の優れた成果を讃える制度として、学術上優れた研究成果を挙げた若手の女性研究者を顕彰し、当該若手女性研究者およびこれに続く若手女性研究者の研究意欲を高め、本学、さらには我が国の学術研究の将来を担う優れた女性研究者の育成等に資することを目的に創設されました。

2025年3月7日(金曜日)午後に表彰式が行われ、石村さんは「日本の成人労働者における所得水準と腎機能低下」のタイトルで研究発表を行いました。
今後ますますの研究発展を願います。おめでとうございます!

【ニュース】どこでもドアプロジェクト全体会議を京都大学で開催しました(2025年2月18日)

2025年2月18日、どこでもドアプロジェクト全体会議を京都大学で開催しました(ハイブリッド開催)。どこでもドアプロジェクトメンバー8名が参加し、当プロジェクトで進めているどこでもドアの「汎用版連携マップ」を作成するワークショップを開催しました。当教室の西岡大輔からは、自治体での子ども・若者の取り組みと連携体制についての報告があり、先進的な自治体の現状について学ぶ機会を得ました。また、当プロジェクトのサイトビジットとして、RISTEXのアドバイザーの先生方・事務局の方々にもご参加いただき、有益なコメントをいただきました。

会議内では、尼崎市こども政策監/尼崎市教育委員会参与 能島裕介氏の招待講演を開催しました(「こどもファーストな政策の実践~尼崎市の事例から~」)。尼崎市の子ども・若者支援の取り組みや、他部署間のデータを連結したデータシステムについてご講演いただき、活発なディスカッションが行われました。

【ニュース】井上浩輔先生が2024年度日本疫学会奨励賞を受賞しました

当研究室 准教授の井上浩輔先生が2024年度日本疫学会奨励賞を受賞し、第35回日本疫学会学術総会(2025年2月12-14日 高知市)において受賞講演を行ないました。

研究題目:「疫学研究における因果推論と機械学習の応用~高ベネフィット・アプローチの提唱~」

本賞は日本疫学会会員の中で、優れた疫学的研究を行い、その成果を一般社団法人日本疫学会誌、Journal of Epidemiologyおよびその他の疫学関連学会や専門雑誌に発表し、なお将来の研究の発展を期待しうる方に対して贈られるものです。
おめでとうございます!