【ニュース】京都大学大学院医学研究科 社会的インパクト評価学講座の第2回サマーセミナーが開催されました(2025年9月22日)

開催概要
日時:2025年9月22日(月)10:00~16:00
場所:京都大学医学部先端科学棟大セミナー室およびZoomによるハイブリッド開催
主催:京都大学大学院医学研究科 社会的インパクト評価学講座
共催:安寧社会共創イニシアチブ(AnCo)
後援:日本社会関係学会

開催趣旨
2025年9月22日、京都大学にて「第2回 社会的インパクト評価学講座 サマーセミナー【実践編:評価を計画する】」が開催されました。

本セミナーでは、評価設計の基本的な考え方とともに、参加者の関心や設定したテーマに基づいたワークを通して実践的にロジックモデル作成・評価計画立案のプロセスを体験することを目的として、開催されました。現地及びオンラインのハイブリッド形式で開催され、アカデミア、民間企業、自治体の方など多様な分野から約40名程度の方々にご参加いただきました。参加者の皆様からは、「講義の後に自ら手を動かすことで、ロジックモデルの作成や評価計画の考え方がより具体的にイメージできた」といった声が寄せられました。

シンポジウムの様子
社会的インパクト評価学講座の高木大資(特定准教授)が、開会挨拶を務め、前回のサマーセミナー【基礎編】の内容の振り返りを行いました。
(京都大学大学院医学研究科社会的インパクト評価学講座 高木大資特定准教授)

講演1では、株式会社ブルー・マーブル・ジャパンの千葉直紀代表取締役よりロジックモデルの基本的な考え方と作成方法についてご講演いただきました。その後、3~5名でグループに分かれて、3つのテーマから1つテーマを選択し、ロジックモデルを作成するワークショップを行いました。
(株式会社ブルー・マーブル・ジャパン 千葉直紀代表取締役)

 

 

講演2では、社会的インパクト評価学講座の西岡大輔(特定准教授)より、事業評価立案について講演を行いました。対象設定のためのフレームワークを用いた個人ワークに加え、午前中に作成したロジックモデルを活用したグループワークも行いました。
 

本セミナーを通じて、社会的インパクトを評価するための基本的な考え方をご参加の皆様と一緒に、実践的にかつインタラクティブに学びを深めることができました。ご参加いただいた皆様、そしてご協力いただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
今後も、社会的インパクト評価に関するセミナー等のイベント開催を通して、分野を越えた対話と協働を促進する場づくりに取り組んでまいります。次回の開催にもぜひご期待ください。

当日の講演の一部は以下のリンクから視聴することができます。もう一度見返したい方、当日参加できなかった方は、ぜひご覧ください。

※一部音声が乱れる箇所がございます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAvfeOeKVWQ_okqjNbq48ShOd403MpPBm

次回以降のセミナーの開催予定
・2026年2月25日(水)午後「社会的インパクト評価学講座1周年記念シンポジウム」
・2026年8月24日(月)・25日(火)「第3回サマーセミナー」(2日間開催)
※詳細は決まり次第、Webページ等にてご案内いたします。

【出版】新刊出版のお知らせ(教授 近藤、助教 土生)

京都大学 近藤尚己教授と土生裕特定助教は、スペイン・バレンシア大学のARMAQoL研究グループと共同で、書籍 『Studying Psychosocial Determinants of Aging: Methodological Contributions』をスペインの学術出版社「Editorial Tirant Lo Blanch」より出版しました。

本書は、心理学・社会疫学を中心に、エイジング研究の方法論に関する最新の知見をまとめたもので、以下の4つの章が収録されています。

1.Data Harmonization in the Study of Healthy Aging
2.Cognition Among Older Adults: Contributions to its Measurement and Analysis
3.Identification and Role of Social Networks on Aging
4.Public Health Notes on the Ontology of Cultural Capital

土生助教と近藤教授が執筆した「Public Health Notes on the Ontology of Cultural Capital」では、公衆衛生学における文化資本の概念的基盤について考察し、今後の研究や介入への応用可能性を提示しています。

本書は オープンアクセス で公開されており、どなたでも自由に閲覧することができます。

出版情報:
Kondo, N., Martínez Gregorio, S., Habu, H., Torres, Z., Sánchez Niubó, A., Oliver, A., & Fernández, I. (2025). Studying psychosocial determinants of aging: methodological contributions. Editorial Tirant Lo Blanch.
ISBN: 9788410814257
本文はこちら。https://open.tirant.com/cloudLibrary/ebook/info/9788410814257
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