【告知】「市場主義からプラネタリーウェルビーイングへ」vol.2 に登壇します(助教 土生)

当研究室の土生裕特定助教が10月29日(火)に開催される「市場主義からプラネタリーウェルビーイングへ」vol.2~文化を処方する、モノ・コトをデザインでつなぐ~に登壇します。

主催は京都大学Beyond 2050社会的共通資本研究部門で、文化、デザイン、健康の新しい関係を多角的に考えます。

土生助教は、人々の健康における文化資本と文化的ウェルビーイングをテーマに、アートや文化活動が心身の健康や社会的つながりに与える影響、文化的処方(Cultural Prescribing)の可能性などを紹介します。

続いて、京都大学経営管理大学院の小幡真也 特定准教より、「ゆたかさを生み出すキュレーション×デザイン」をテーマに、現代アートやデザインの実践とウェルビーイングの関係についての話題提供があります。

後半では、占部まり氏(宇沢国際学館・京都大学Beyond 2050社会的共通資本研究部門 連携研究員)を進行役に、グループディスカッション、そして講師の二人による対談「自然と健康になれる社会づくりのために」を実施し、参加者とともに、文化やデザインがもたらす健康・ウェルビーイングの形について対話を深めます。

会場は東京駅直結の新丸ビル10階「京都大学 東京オフィス」。定員50名(対面のみ・抽選制)です。
ウェブサイトはこちら。
https://www.beyond2050.iac.kyoto-u.ac.jp/event/1630/

以下、詳細です。
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市場主義からプラネタリーウェルビーイングへVol.2 ~文化を処方する、モノ・コトをデザインでつなぐ~

日時:2025年10月29日(水)15:30-17:30  ※15:00 受付・開場
会場:京都大学東京オフィス会議室A・B(新丸ビル10階)
定員:対面のみ50名 ※定員超の場合は、抽選
進行:占部まり(京都大学 Beyond 2050社会的共通資本研究部門 連携研究員、宇沢国際学館)

◆話題提供1「文化資本と文化的ウェルビーイング」
講師:土生裕(京都大学大学院医学研究科社会疫学分野 特定助教)
アート活動をはじめ、さまざまな文化活動・事象がどのように人々の健康に影響を与えるのかについて研究しています。人々の価値観を規定する文化は尊厳性や人と自然の関係にとって重要な母体となります。文化の視座から健康概念を捉え直した文化的ウェルビーイングや、人々の健康に寄与する資本としての文化資本の研究、そして、アートと医療・福祉・テクノロジーを組み合わせた文化的処方の効果評価などについて紹介します。

◆話題提供2「ゆたかさを生み出すキュレーション×デザイン」
講師:小幡真也(京都大学経営管理大学院 特定准教授)
集めたり、調べたり、人に伝えたり---これがキュレーションと言えると思います。もともとはコレクションの整理・修復・保管を指す言 葉でしたが、いまは、情報メディアから博物館や小売店まで活動領域が拡大しています。現代アートを利用した活動やデザイン活動をレビューし、ウェルビーイングについて連結できればと思います。

◆グループディスカッション
活動意欲がわき、幸福感が増したアート活動の経験はありますか?参加者一人一人の経験談を踏まえて、健康・ウェルビーイング評価指標に反映できる因子は何か、ともに考えてみましょう。

◆対談「自然と健康になれる社会づくりのために」 土生 裕 × 小幡 真也(進行:占部 まり)

主催:京都大学 成長戦略本部・Beyond 2050社会的共通資本研究部門
共催:京都アカデミアフォーラム in 丸の内
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メディア掲載:ポジティヴヘルスに関するエッセイが松本記念財団「絆」に掲載されました(教授 近藤)

一般財団法人松本記念財団の発行する情報誌「絆」Vol.13(2025年10月号)に、当研究室教授 近藤尚己が執筆したポジティヴヘルスに関するエッセイが掲載されました。

下記URLからご覧ください。
https://www.matsumotofoundation.com/publishing

【ニュース】京都大学大学院医学研究科 社会的インパクト評価学講座の第2回サマーセミナーが開催されました(2025年9月22日)

開催概要
日時:2025年9月22日(月)10:00~16:00
場所:京都大学医学部先端科学棟大セミナー室およびZoomによるハイブリッド開催
主催:京都大学大学院医学研究科 社会的インパクト評価学講座
共催:安寧社会共創イニシアチブ(AnCo)
後援:日本社会関係学会

開催趣旨
2025年9月22日、京都大学にて「第2回 社会的インパクト評価学講座 サマーセミナー【実践編:評価を計画する】」が開催されました。

本セミナーでは、評価設計の基本的な考え方とともに、参加者の関心や設定したテーマに基づいたワークを通して実践的にロジックモデル作成・評価計画立案のプロセスを体験することを目的として、開催されました。現地及びオンラインのハイブリッド形式で開催され、アカデミア、民間企業、自治体の方など多様な分野から約40名程度の方々にご参加いただきました。参加者の皆様からは、「講義の後に自ら手を動かすことで、ロジックモデルの作成や評価計画の考え方がより具体的にイメージできた」といった声が寄せられました。

シンポジウムの様子
社会的インパクト評価学講座の高木大資(特定准教授)が、開会挨拶を務め、前回のサマーセミナー【基礎編】の内容の振り返りを行いました。
(京都大学大学院医学研究科社会的インパクト評価学講座 高木大資特定准教授)

講演1では、株式会社ブルー・マーブル・ジャパンの千葉直紀代表取締役よりロジックモデルの基本的な考え方と作成方法についてご講演いただきました。その後、3~5名でグループに分かれて、3つのテーマから1つテーマを選択し、ロジックモデルを作成するワークショップを行いました。
(株式会社ブルー・マーブル・ジャパン 千葉直紀代表取締役)

 

 

講演2では、社会的インパクト評価学講座の西岡大輔(特定准教授)より、事業評価立案について講演を行いました。対象設定のためのフレームワークを用いた個人ワークに加え、午前中に作成したロジックモデルを活用したグループワークも行いました。
 

本セミナーを通じて、社会的インパクトを評価するための基本的な考え方をご参加の皆様と一緒に、実践的にかつインタラクティブに学びを深めることができました。ご参加いただいた皆様、そしてご協力いただいた関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
今後も、社会的インパクト評価に関するセミナー等のイベント開催を通して、分野を越えた対話と協働を促進する場づくりに取り組んでまいります。次回の開催にもぜひご期待ください。

当日の講演の一部は以下のリンクから視聴することができます。もう一度見返したい方、当日参加できなかった方は、ぜひご覧ください。

※一部音声が乱れる箇所がございます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLAvfeOeKVWQ_okqjNbq48ShOd403MpPBm

次回以降のセミナーの開催予定
・2026年2月25日(水)午後「社会的インパクト評価学講座1周年記念シンポジウム」
・2026年8月24日(月)・25日(火)「第3回サマーセミナー」(2日間開催)
※詳細は決まり次第、Webページ等にてご案内いたします。

【出版】新刊出版のお知らせ(教授 近藤、助教 土生)

京都大学 近藤尚己教授と土生裕特定助教は、スペイン・バレンシア大学のARMAQoL研究グループと共同で、書籍 『Studying Psychosocial Determinants of Aging: Methodological Contributions』をスペインの学術出版社「Editorial Tirant Lo Blanch」より出版しました。

本書は、心理学・社会疫学を中心に、エイジング研究の方法論に関する最新の知見をまとめたもので、以下の4つの章が収録されています。

1.Data Harmonization in the Study of Healthy Aging
2.Cognition Among Older Adults: Contributions to its Measurement and Analysis
3.Identification and Role of Social Networks on Aging
4.Public Health Notes on the Ontology of Cultural Capital

土生助教と近藤教授が執筆した「Public Health Notes on the Ontology of Cultural Capital」では、公衆衛生学における文化資本の概念的基盤について考察し、今後の研究や介入への応用可能性を提示しています。

本書は オープンアクセス で公開されており、どなたでも自由に閲覧することができます。

出版情報:
Kondo, N., Martínez Gregorio, S., Habu, H., Torres, Z., Sánchez Niubó, A., Oliver, A., & Fernández, I. (2025). Studying psychosocial determinants of aging: methodological contributions. Editorial Tirant Lo Blanch.
ISBN: 9788410814257
本文はこちら。https://open.tirant.com/cloudLibrary/ebook/info/9788410814257
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