【ニュース】京都大学大学院医学研究科 社会的インパクト評価学講座のキックオフシンポジウムが開催されました(2025年2月25日)

開催概要

日時:2025年2月25日(火)13:00~15:00
場所:京都大学 楽友会館 2階(会場定員75名)およびZoomによるハイブリッド開催
主催:京都大学大学院医学研究科 社会的インパクト評価学講座
後援:内閣府

開催趣旨

2024年11月に設立された京都大学大学院医学研究科・社会的インパクト評価学講座(寄附講座)の設立を記念し、本講座の研究内容や社会的インパクト評価の重要性を広く周知するため、キックオフシンポジウムを開催しました。本講座は、産官学民の多様な連携を促進し、社会課題の解決に資するエビデンスの創出を目的としています。現地およびオンラインのハイブリッド形式で開催され、100名を超える方にご参加いただきました。

本シンポジウムでは、社会的インパクト評価、成果連動型民間委託契約方式(Pay for Success: PFS)、ソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)など、政策や事業の成果を測定し、より持続可能で効果的な社会施策を推進するための手法の動向やその手法について議論が交わされ、これらの枠組みで評価を進めるべき医療機関や企業の地域での活動が紹介されました。

シンポジウムの様子

開会の挨拶において、社会的インパクト評価学講座の設立の趣意を述べた近藤尚己教授
(京都大学大学院医学研究科 社会疫学分野)
社会的インパクト講座の設立背景・プロジェクトの紹介を行う高木大資特定准教授
(社会的インパクト評価学講座)

政府のPay for Success/Social Impact Bond推進の動向を紹介する綱田知泰様
(内閣府成果連動型事業推進室企画官)

医療機関におけるヘルスプロモーション活動について紹介する大島民旗様
(公益財団法人淀川勤労者厚生協会副理事長)

阪急阪神が取り組む『健康寿命延伸』の取り組み及び寄附講座への期待という題で、地域における活動を紹介する三善仁様
(阪急阪神ホールディングス株式会社 グループ開発室 事業開発部課長)

講演後には、近藤尚己教授、高木大資特定准教授、三善仁様に加え、本講座の西岡大輔特定准教授が相互に今後の活動内容・研究内容についてディスカションしました。

本シンポジウムを通じて、社会的インパクト評価の重要性と本講座に対する期待が共有されました。今後、本講座は社会的インパクト評価の学術的基盤を強化し、実際の政策立案や事業運営に貢献すべく、セミナー等の開催を準備してまいります。引き続きのご支援のほど、何卒よろしくお願いいたします。

シンポジウムの動画は以下のリンクから視聴することができます。もう一度見返したい方、当日参加できなかった方は、ぜひご覧ください。

※一部音声が乱れる箇所がございます。

出版:医療と社会「孤独感と社会的孤立:その現状と対応」

教授 近藤が監修した特集「孤独感と社会的孤立:その現状と対応」が学術誌『医療と社会』Vol.34 No.1からリリースされました。序文では近藤がこのテーマの重要性や動向について解説しています。記事は下記ウェブサイトで無料でダウンロードできます。ぜひお読みください。

医療科学研究所
『医療と社会』2024年度発行分(Vol.34)
『医療と社会』Vol.34 No.1 特集 孤独感と社会的孤立:その現状と対応 序文

受賞:MCR優秀賞(博士課程 小村)

博士課程1年生の小村が、MCR受講生から選出されるMCR優秀賞を受賞しました。

MCRとは、医学研究科社会健康医学系専攻の特別コースで、臨床医を対象とした1年制の臨床研究者養成コース(Master program for Clinical Research:MCR)です。

【小村のコメント】
この度の受賞は、ひとえに支えてくださった皆様のおかげです。
いただいた賞に恥じぬよう、一層精進してまいります。