ニュース:Epidemiology誌におけるRothman Epidemiology Paper Prize 2023のRunner-upとして選出(特定准教授 井上)

特定准教授の井上が昨年Epidemiology誌に発表した論文が、その年に同誌から出版された論文の中で重要なインパクトを与えた疫学論文としてRothman Epidemiology PrizeのRunner-up(計4報選出)に選出されました。

1993にJudea Pearlによって提唱されてから一度も疫学研究に応用されることがなかったフロントドア基準を応用可能な形に一般化させ、世界で初めての応用例を示した点が評価され受賞にいたりました。

京都大学 SPH Website:http://sph.med.kyoto-u.ac.jp/news/7105/

論文:https://journals.lww.com/epidem/Fulltext/2022/07000/Causal_Effect_of_Chronic_Pain_on_Mortality_Through.17.aspx

リンク:https://journals.lww.com/epidem/Citation/9900/Kara_E__Rudolph,_Winner_of_the_2023.136.as

ニュース:3月28日 WHO・カンボジア・ブルネイの専門家らと名張市へ視察研修に行きました

急激な高齢化を迎えているアジアや西太平洋地域の「ヘルシー・エイジング」達成に向けて、取り組みの先進地である三重県名張市を視察しました。世界保健機関(WHO)西太平洋事務局の専門家とカンボジア・ブルネイから研究者1名ずつが参加しました。また、社会健康医学系専攻(SPH)の教員・学生も参加しました。楽しくも大きな学びとなるツアーとなりました。

★SPHホームページ
三重県名張市へのフィールド・ビジット(ヘルシー・エイジングの模範的活動の視察)
(日本語)http://sph.med.kyoto-u.ac.jp/news/7081/
(英語)http://sph.med.kyoto-u.ac.jp/en/news/3325/

ニュース:3月27日開催 社会健康医学系専攻 国際レクチャー「未来のヘルシー・エイジング」「国際機関におけるキャリアパス」(教授 近藤)

3月27日に社会健康医学系専攻(SPH)において、WHO 西太平洋地域事務局 (WHO/WPRO) の オフィサーやブルネイ、カンボジアの研究者らを講師として迎えた国際レクチャー「未来のヘルシー・エイジング」と「国際機関におけるキャリアパス」が開催されました。
「未来のヘルシー・エイジング」ではWHO/WPRO が策定したヘルシー・エイジングの政策や自国の活動事例、「国際機関におけるキャリアパス」では国際機関職員としての経験がSPHの学生・職員に紹介されました。また各回とも、教授の近藤を交えてのディスカッションが行われ貴重な学びの機会となりました。

★SPHホームページ
「未来のヘルシー・エイジング」に関するレクチャー
(日本語)http://sph.med.kyoto-u.ac.jp/news/7043/
(英語)http://sph.med.kyoto-u.ac.jp/en/news/3289/

「国際機関におけるキャリアパス」に関するレクチャー
(日本語)http://sph.med.kyoto-u.ac.jp/news/7033/
(英語)http://sph.med.kyoto-u.ac.jp/en/news/3295

 

メディア掲載:日経メディカルに第87回日本循環器学会学術集会の記事が掲載されました『日循が「健康の社会的決定要因」を議論する意義』(教授 近藤)

教授の近藤が登壇した第87回日本循環器学会学術集会パネルディスカッション(3月10日開催)を紹介する記事が、日経メディカルに掲載されました。(公開日2023年4月13日)

会員限定公開:日経メディカル「日循が「健康の社会的決定要因」を議論する意義」

近藤は日本循環器学会「多様性に配慮した循環器診療ガイドライン」作成班の班員を務めています。
日本循環器学会「多様性に配慮した循環器診療ガイドライン」に関する記事はこちらです。

ニュース:女性医療 治療法開発や研究を担う組織設置を提言 明るい社会保障改革推進議員連盟(教授 近藤)

教授の近藤がアドバイザーを務める「明るい社会保障改革推進議員連盟」が、女性の疾患に特化した治療法開発や予防の研究を担うナショナルセンター設置についての要望書「女性の健康増進に向けた政策パッケージ」を加藤厚生労働省大臣に提出しました。

この提言は、さらなる女性の活躍と少子化対策を進める観点から女性医療の課題解決を目的としたもので、国立成育医療研究センターの再編・拡充が期待されます。

お知らせ:2023年G7グローバルヘルスタスクフォースのコメントがLANCETに掲載

教授の近藤がワーキンググループメンバーを務める、2023年G7グローバルヘルスタスクフォースのコメントがLANCETに掲載されました。

Promote global solidarity to advance health-system resilience: proposals for the G7 meetings in Japan.

https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(23)00690-6/fulltext

また、Pandemic Action Network (PAN)、JCIE、東京大学未来ビジョン研究センター共催で、Hiroshima G7 Global Health Task Force: Recommendations for Promoting Global Solidarity Towards a More Resilient Health Systemが開催されます。

日時:4月5日(水)21時~22時30分(EST8時~9時30分)

参加登録はこちら

 

 

ニュース:公開「未来への提言」 ​日本医学会創立120周年記念事業(教授 近藤)

教授の近藤が執筆者として関わった提言書「未来への提言」が、日本医学会創立120 周年記念事業特設サイトで公開されました。
本書は​、同記念事業の一環として22年4月に開催された記念シンポジウムでの提言や、日本医学会に加盟する分科会から寄せられた意見を集約したものです。

「未来への提言」は日本医学会創立120 周年記念事業特設サイトからダウンロードできます。

ニュース:スリランカ保健省スタッフに講義”Global Trends in Older People’s Health: Addressing the Social Determinants of Health”(助教 長谷田)

助教の長谷田が、スリランカ保健省および世界銀行のスタッフを対象にしたスリランカの高齢者対策の研修において、3月13日に講義を行いました。

本講義は、日本の経験や国際的な潮流からスリランカの急速な高齢化へ対応する保健福祉システムを学ぶことを目的とするもので、世界銀行スリランカ事務所が国立国際医療研究センターへ依頼した研修(「スリランカの高齢者のための効果的・効率的な医療ケア提供のための研修」)の一環として実施されました。

イベント:2022年度 送別会を開催しました

2023年3月23日に近藤研送別会を開催しました。
卒業生の小林由美子さん、留学生のDornさん、Haroldさんの新天地での飛躍を願い、京都大学現地とオンラインのハイブリッド形式で食事会を行ないました。
教授 近藤より近藤研を離れるメンバーへ、メッセージと花束を贈呈しました。

ニュース:「文化的処方」に関する東京藝術大学等との大規模共同研究開発事業スタート

昨年度より参加してきました東京藝術大学等との大規模共同研究開発事業(JST共創の場事業)が本格開発フェーズに採択されました。これまで当ラボの近藤尚己が研究開発協力者としてかかわってきましたが、2023年4月よりエビデンス構築部門(研究開発課題5)を統括することとなりました。
東京藝術大学を中核として、アート、福祉・医療、テクノロジー等の専門機関や企業、自治体を含む37機関が、社会課題解決のための知識や技術を持ち寄り、「文化的処方」を開発し、地域社会に実装することで、誰もが生涯を通じて社会参加でき、幸福で健康的な生活を送り続けることのできる社会の共創を目指しています。10年間の長期・大規模プロジェクトです。

同事業では、多様なデジタルメディアも応用しつつ、アートを活用した交流活動の推進によるまちづくりの取り組み「文化的処方」を進めます。詳しくは下記リンクをご覧ください。

以下、文化的処方について、プレスリリースより引用して説明します。

「文化的処方」とは
本拠点に独自の「文化的処方」は、「社会的処方」から着想を得ています。後者は、患者個人に薬を処方するのではなく、人と人のつながりや地域資源の活用によって健康やウェルビーイングを地域や社会ぐるみで高めようとする取組です。「文化的処方」は、文化芸術を活用する「社会的処方」の一種です。本拠点では、個々人が抱える諸課題や社会との関係性、地域の文化芸術資源や場所の特性などを踏まえ、アート活動と医療・福祉・テクノロジーを組み合わせます。文化的処方は、多様な状況にある人々どうしが緩やかにつながり、その人らしくいられる場所を得て、クリエイティブな体験が創り出され、楽しさと感動が生まれ、心が解放され、心地良いコミュニケーションが自然と発生していく手法・方法・システムです。
「文化的処方」の効果として、個人に対しては、活動する意欲や幸福感の増進および健康の維持・改善といったウェルビーイングの持続的効果が期待されます。また、地域社会やコミュニティに対しては、より寛容で包摂的な環境やシステムが生まれることが期待されます