第33回日本疫学会学術総会 シンポジウム2「観察研究からの因果推論 たばこ研究から学ぶ」(2月3日開催)において、助教の井上が「タバコ研究における因果推論の応用:メンデルランダム化とバイアス分析」をテーマに講演しました。
投稿者: Ueno
お知らせ:1月21日 建仁寺で開催 イベント「おてらでトーク」若年女性の孤立孤独と社会的処方(教授 近藤)
教授の近藤が、建仁寺で開催されるイベント「おてらでトーク」にて「若年女性の孤立孤独と社会的処方」をテーマに講演します。
同イベントは、孤立女性の支援を考える講演とパネルトーク、ディスカッションを中心に、支援のありかたや情報を共有しあう自由な話し合いの場となることを目的にしており、近藤が参画している研究開発プロジェクト「 地域とつくる『どこでもドア』型ハイブリッド・
日時 2023年1月21日(土)14:00~17:00
会場 建仁寺禅居庵(京都市東山区)
詳細はチラシをご確認ください。
ニュース:講演・動画「Sustainability of Social Prescribing in Japan」1st Asia Pacific Social Prescribing Conference 2022(教授 近藤)
教授の近藤が11月29日にシンガポールで開催された1st Asia Pacific Social Prescribing Conference 2022に参加し、「Sustainability of Social Prescribing in Japan」をテーマに講演を行いました。
同会議は社会的処方と健康を主なテーマとしています。医療の専門家と公衆衛生・社会疫学の専門家等が健康の社会的決定要因や社会的処方について講演しました。
講演動画はこちらです(英語のみ)。
https://www.youtube.com/watch?v=pMyFKHo8u94
ニュース:日本政府「孤独・孤立対策の重点計画」改定が決定(教授 近藤)
孤独・孤立対策推進会議において、対策をまとめた重点計画の改定が決定、公開されました。
近藤尚己は同計画に関する有識者会議の委員を務めています。
孤立・孤独対策の重点計画改定版はこちら
孤立・孤独対策の重点計画改定案に関する意見の結果はこちら
孤独・孤立対策の重点計画に関する有識者会議はこちら
ニュース:日本循環器学会「多様性に配慮した循環器診療ガイドライン」作成班 班員に就任(教授 近藤)
教授の近藤が、「多様性に配慮した循環器診療ガイドライン」作成班の班員に就任しました。
本班の活動期間は2022年4月~2024年3月までです。また、本ガイドラインは、2010年に作成された「循環器領域における性差医療のガイドライン」の改訂版になります。
循環器の診療と社会疫学の連携をすすめます。
ニュース:”most viewed on J-Stage” 論文「Infant Mortality Rates for Farming and Unemployed Households in the Japanese Prefectures, 1999–2017」(共同研究者 金森万里子)
Journal of Epidemiologyにて出版された以下の論文が、過去1か月において閲覧数が上位五位の論文に贈られる”most viewed on J-Stage” に認定されました。
対象となった論文
「Infant Mortality Rates for Farming and Unemployed Households in the Japanese Prefectures, 1999–2017」(著者:金森万里子、近藤尚己、中村安秀)
論文はこちらです。
論文出版:因果推論の枠組みに最先端の機械学習モデルを応用し、冠動脈石灰化による心血管イベント発症リスク上昇度が個人ごとに異なることを公表(助教 井上)
京都大学大学院社会健康医学系専攻のホームページより引用
社会疫学分野 井上浩輔助教とUCLAの研究グループは、因果推論の枠組みに最先端の機械学習モデルを応用することで、冠動脈石灰化による心血管イベント発症リスク上昇度が個人ごとに異なることを明らかにし、その結果をCirculationに公表しました。
井上らの研究グループはMulti-Ethnic Study of Atherosclerosisという米国の多民族縦断コホート研究のデータに、傾向スコアマッチングと機械学習によるCausal forestアルゴリズムを用いて冠動脈石灰化(CAC>0)とCVD発症リスクの関連に異質性(ばらつき)があることを見出しました。冠動脈石灰化があることでCVDリスクの上昇が大きい人は、必ずしも絶対的な10年ASCVDリスクが高い人ではなく、ASCVDリスクが低い人の中でも7割近くが冠動脈石灰化による高いCVDリスク上昇を認めました。本結果から、冠動脈CTのような有限な資源を最も効果的に配分するためには、アウトカムリスクだけでなく、個人レベルでの曝露と結果の関連性(または治療効果)を考慮することが、真の個別化医療の実現において重要であることが示唆されました。本成果は、2022年11月5日にシカゴで開催されたAmerican Heart Association Scientific SessionのEarly Career Award Competitionで発表されました。