お知らせ:地域包括ケアのセミナー講演(野村総合研究所、厚生労働省)

「地域包括ケアシステムの構築に向けた自治体内の有機的連携・役割分担等に関するセミナー 」に近藤尚己が登壇します。
みなさまのご参加をお待ちしております。

地域包括ケアシステムの構築に向けた自治体内の有機的連携・役割分担等に関するセミナー

講演「コミュニティの組織化に向けた地域診断と組織連携とその効果について」
講師:近藤尚己

日時:令和3年3月17日(水)13:30-16:00
場所:オンライン(Zoom Webinar)
対象:地域包括ケアの推進にかかわる方、関東信越厚生局管内の市区町村職員の皆さま、 市区町村支援にかかわる都県職員の皆さま など

お申し込み:(令和3年3月16日(火)19時00分締め切り)
https://cu-nri.zoom.us/webinar/register/WN_fqHKsMWWR4aLRiYXqaDEXA

セミナーチラシ(PDF)

出版のお知らせ:社会的処方白書(オレンジクロス)

当教室の近藤尚己と西岡大輔が一部執筆した「社会的処方白書が公開されました。

医療機関にかかる方のなかには様々な社会的課題を抱えている方もいます
そのような課題に対応する取り組みとして「社会的処方」が注目されています。

この白書では日本の実情にあった「社会的処方」のありかたを検討しました。

データやイラストも豊富です。ご覧いただけますと幸いです。

一般財団法人オレンジクロス 日本版「社会的処方」のあり方検討事業(ウェブサイト)

社会的処方白書(PDF)

参考

西岡大輔; 近藤尚己. 社会的処方の事例と効果に関する文献レビュー 日本における患者の社会的課題への対応方法の可能性と課題. 医療と社会, 2020, 29.4: 527-544.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/iken/29/4/29_2020.002/_pdf

メディア紹介:JAGES-かかりつけ医でワクチン接種率2倍

週刊 保健衛生ニュースの最新号で、当教室の佐藤豪竜研究員らが日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを用いて行った研究が紹介されました。

この研究ではかかりつけ医がいると肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの接種率が約2倍高くなることが示唆されました。

JAGES-かかりつけ医でワクチン接種率2倍
週刊 保健衛生ニュース 第2098号 令和3年2月22日発行号(33)

論文はこちらです。
Sato K, Kondo N, Murata C, Shobugawa Y, Saito K, Kondo K. Association of pneumococcal and influenza vaccination with patient-physician communication in older adults: A nationwide cross-sectional study from the JAGES 2016. J Epidemiol. 2021 Feb 6. doi: 10.2188/jea.JE20200505. Epub ahead of print. PMID: 33551389.

論文出版:コロナ第1波における“うつ”リスクを高める勤務・生活状況が判明

株式会社リンクアンドコミュニケーションと共同研究を行った、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生活様式の変化と健康についての研究が出版されました。AI健康アプリ「カロママ」の利用者を対象としてデータを分析しました。

Sato K, Sakata R, Murayama C, Yamaguchi M, Matsuoka Y, Kondo N. Changes in work and life patterns associated with depressive symptoms during the COVID-19 pandemic: an observational study of health app (CALO mama) users. Occup Environ Med. 2021 Feb 22:oemed-2020-106945. doi: 10.1136/oemed-2020-106945. Epub ahead of print. PMID: 33619124.

またプレス・リリースが発表されました。

京都大学大学院 近藤研究室(社会疫学分野)との共同研究を論文発表
コロナ第1波における“うつ”リスクを高める勤務・生活状況が判明
PR TIMES、2021年2月24日

【京都大学大学院 教授 近藤 尚己先生】 エッセンシャルワーカーには通勤や勤務量の過多で強いストレスか

緊急事態宣言中に仕事時間が増えた方の抑うつリスクが高く、テレワークに移行できた方は抑うつになりにくい、という結果は大変興味深いです。テレワークできない、いわゆるエッセンシャルワーカーと呼ばれる方々などが、通勤が大変だったり勤務量が多いといった理由でストレスフルな状況となっていたのかもしれません。
新型コロナウイルスの蔓延を機会に、働く場を選ばない新しい仕事のスタイルが普及することを期待します。

今回のデータはAI健康アドバイスアプリ「カロママ」利用者のものであり、健康づくりに比較的関心があり、スマホ等を高度に使いこなせる人が多いなどの特徴を持っている可能性があることに留意して解釈すべきでしょう。

メディア掲載:シンポジストとして登壇 健康経営会議2020

2020年12月17日にオンラインで開催された「健康経営会議2020」に近藤がシンポジストとして登壇しました。

その様子が労働新聞社の記事に掲載されました。

1on1実施に効果 在宅勤務の問題解消で 健康経営会議2020 – 労働新聞社(2021.01.19)
https://www.rodo.co.jp/news/100323/

京都大学大学院の近藤尚己教授は、労働時間が増えた人ほどストレスが高まっているとし、「働き方の変化で体を壊した人のデータが不足している」と問題を提起。

メディア掲載:健康格差縮小へ リンクワーカー養成(オンライン講義)

2021年1月18日から三重県の名張市で保健師の方などを対象として、社会的な課題を把握して支援するリンクワーカーを養成する研修を行いました。

近藤は社会的処方がなぜ今求められているかについてオンラインで講義をしました。その様子が毎日新聞に掲載されました。

社会的課題、把握し支援 健康格差縮小へ リンクワーカー養成 保健師ら県内110人超が受講 名張 /三重 – 毎日新聞(2021年1月19日)
https://mainichi.jp/articles/20210119/ddl/k24/040/255000c

お知らせ:メインシンポジウム「新たな疫学の展開を求めて」に登壇

1月末に開かれる日本疫学会学術総会でメインシンポジウムに登壇します。ぜひご参加ください。

第31回日本疫学会学術総会
会期:2021年1月27日(水)~1月29日(金) ※オンライン配信によるWeb開催

メインシンポジウム「新たな疫学の展開を求めて」

1月28日(木)9:40-11:40
S-03 社会疫学のあゆみから考える疫学の未来
近藤 尚己
(京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻国際保健学講座社会疫学分野)

学会の参加登録の〆切は1月20日(水)です。

メディア掲載:コロナ禍で野菜摂取量が増えた人、減った人

ヘルステック企業のリンクアンドコミュニケーションと共同で行った研究が記事に掲載されました。

コロナ禍で野菜摂取量が増えた人、減った人 | 大学ジャーナルオンライン‗2020年12月7日

【新型コロナ】コロナ禍で食生活はどう変化した? 在宅ワークは野菜と果物の増加に貢献 子育て時間が増えた人では悪影響も | ニュース | 糖尿病リソースガイド‗2020年12月9日

論文情報
Sato, Koryu, et al. “Working from Home and Dietary Changes during the COVID-19 Pandemic: A Longitudinal Study of Health App (CALO Mama) Users.” Available at SSRN 3707230 (2020).