井上浩輔准教授らの研究グループは、ランダム化比較試験(RCT)に基づく医学論文を対象に、因果効果の異質性(治療効果の個人差)を評価する際に使用されている機械学習手法の動向を調査しました。個別化医療の重要性が高まる中、本研究では、因果効果の異質性を解析した32本の臨床論文を特定し、用いられていた手法や応用分野(循環器、集中治療、精神領域など)を明らかにしました。また、各手法の特徴やプログラミングコードも整理しており、今後の臨床研究者による実用的な参考資料として期待されます。
本成果は「Journal of Clinical Epidemiology」に掲載されました。