共同通信社の47ニュース報道「高齢者の孤食にうつの危険 独居男性は2・7倍」

共同通信社の47ニュースやyahoo!ニュース等で研究成果が報道されました。本教室の特任研究員、谷友香子を筆頭著者とする研究成果です。http://www.47news.jp/CN/201510/CN2015102701001907.html

独りで食事をすることが多い「孤食」の高齢者は、一緒に食事をする人がいる高齢者に比べてうつになりやすいとの研究結果を、東京大の谷友香子研究員(栄養疫学)らの研究チームが27日までに発表した。独り暮らしの場合、女性の孤食はうつの可能性が1・4倍、男性は2・7倍にもなった。谷さんは「友人や近隣の人を巻き込んで食事することを勧めたり、地域で会食サービスを行ったりすることが、予防に有効ではないか」と話している。研究には、2010年の時点で気分が落ち込むなどのうつ傾向がなく、要介護認定を受けていない全国の65歳以上の約3万7千人が協力した。

詳しい解説は以下のプレスリリースをダウンロードしてください。

ひとり暮らしの男性はひとりで食事をしていると2.7倍うつになりやすい
要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者のうち、2010年にうつ症状のない37,193名を3年間追跡した結果、孤食(ひとりで食事をとること)の人ほどうつ症状を発症していることがわかりました。孤食となるかどうかは世帯状況に影響を受けるため、同居(誰かと暮らしている)か独居(ひとり暮らし)かの違いを考慮して検討した結果、独居男性では孤食だと共食(誰かと一緒に食事をとること)に比べて2.7倍うつを発症しやすい可能性があることがわかりました。一方女性では、同居でも独居でも孤食であると1.4倍うつを発症しやすいという結果が得られました。高齢者のうつ予防には孤食ではなく共食を進める施策の必要性が示唆されました。

ダウンロード: https://www.dropbox.com/s/ygfhoqp82ddv5w0/061-15-06%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%81%AF%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%81%A7%E9%A3%9F%E4%BA%8B%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%A82.7%E5%80%8D%E3%81%86%E3%81%A4%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%82%84%E3%81%99%E3%81%84.pdf?dl=0