TBSニュースで報道されました「肥満男性の死亡リスク・低所得で高」

このほど論文として発表した研究結果がTBSの夕方のニュース「Nスタ」で紹介されました。

男性の肥満による死亡リスクは低所得者で約2倍高くなる
~肥満傾向にある男性では所得の格差により,死亡リスクに差があり,低所得者で約2倍高いことが明らかになりました~

65歳以上の健常者14,930名を対象とした4年間の追跡調査によって、肥満傾向にある男性では所得の格差により死亡リスクに差があり、低所得者で約2倍高いことが明らかになりました。体格指数Body Mass Index(BMI)を用いて検討した結果、全体的には痩せにおいて死亡リスクが高いことが示されました。しかし、BMIが25以上の肥満傾向にある男性では、高所得者の死亡リスクはBMIが23.0~24.9の人々に比べて0.94倍であったのに対して低所得者では1.96倍と、所得による違いがみられました。このような違いは、痩せの人々や女性においてはみられませんでした。痩せへの低栄養対策などとともに所得などの社会経済的状態も考慮した施策の必要性が示唆されました。

出版された論文は以下です。予防医学に関する国際専門誌「Preventive medicine」に掲載されました。

Nakade, Takagi, et al. Influence of socioeconomic status on the association between body mass index and cause-specific mortality among older Japanese adults: The AGES Cohort Study.

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0091743515001747

また、プレスリリースは以下からダウンロードできます。
https://www.dropbox.com/s/uepwy3cbzwmj4ia/058-15-03%E7%94%B7%E6%80%A7%E3%81%AE%E8%82%A5%E6%BA%80%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E4%BD%8E%E6%89%80%E5%BE%97%E8%80%85%E3%81%A7%E7%B4%842%E5%80%8D%E9%AB%98%E3%81%84.pdf?dl=0