琉球大学医学部保健学科の喜屋武享准教授(研究当時京都大学大学院医学研究科社会疫学分野特定助教)が、兼任している京都大学大学院の研究チーム(佐藤豪竜研究員、近藤尚己教授)で実施した研究により、健康アプリを活用したクイズ付きインセンティブ健康増進キャンペーンが市民の野菜摂取量を増加させることを明らかにしました。A市で実施された市民参加型の健康増進キャンペーン中、参加者は、健康アプリを通じて野菜に関するクイズに回答し、正答に応じて景品と交換可能なポイントを獲得できました。結果として、3回すべてのクイズに回答した参加者は、非参加者に比べて野菜摂取量が10.7%多く、前年と比較しても有意に摂取量が増加していました。本研究は、ゲーミフィケーションを活用した健康増進キャンペーンが、食生活を改善する可能性を示唆した初めての研究です。
本研究成果は、2025年4月2日に英国の国際学術誌「Journal of Nutritional Science」にオンライン掲載されました。
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