論文出版:社会参加している高齢者は、人生最後まで自立した生活を送る可能性が高い(共同研究者 上野)

東京都健康長寿医療センター研究所 上野貴之研究員と、当研究室近藤尚己教授らの研究グループは、死亡した高齢者の死亡前3年間の身体機能の変化パターンを「人生の最後まで自立を維持する」「急激に悪化」「徐々に悪化」「中等度維持」「重度維持」の5パターンであることを以前明らかにしました。本研究では、2010年時点で月に1回以上社会参加している高齢者が、社会参加していない高齢者に比べて、「人生最後まで自立を維持するパターン」を辿りやすいことを明らかとしました。
本研究の結果は、健康寿命の延伸や高齢者のQOL向上に向けた重要な示唆を与えるものであり、今後の高齢者政策における社会参加の推進の必要性を強調することができます。

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【論文情報】
Ueno T, Saito J, Murayama H, Saito M, Haseda M, Kondo K, Kondo N. Social participation and functional disability trajectories in the last three years of life: The Japan Gerontological Evaluation Study. Arch Gerontol Geriatr. 2024 Jun;121:105361.

DOI: 10.1016/j.archger.2024.105361