論文出版:社会的なサポートがあると高齢者の受診控えが減る傾向に

65歳以上の高齢者、約2万人を対象とした研究で、社会的サポートと受診控えの関連について調べました。

その結果、病気になったときに世話をしてくれる人がいると、病院の受診控えが減る傾向にあることがわかりました。所得の低い人たちにおいては、特に65歳から69歳の女性と、70歳以上の男性においてこの傾向が顕著でした。

高齢者の受診控えを減らすためには、財政的なサポートだけでなく社会的なサポートも必要であることが示唆されました。

本研究は名古屋市立大学の樋口倫代氏らとの共同執筆論文です。国際学術誌 Asia Pacific Journal of Public Healthに掲載されました

分析には日本老年学的評価研究(JAGES)のデータを用いました。
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書誌情報:
Michiyo Higuchi, Kayo Suzuki, Toyo Ashida, Naoki Kondo, and Katsunori
Kondo. “Social Support and Access to Health Care Among Older People in
Japan: Japan Gerontological Evaluation Study (JAGES).” Asia Pacific
Journal of Public Health (2018)
https://doi.org/10.1177/1010539518786516