筑波大学人文社会系 松島みどり教授、京都大学大学院医学研究科 近藤尚己 教授らの研究グループは、幼少期の肯定的な経験が、大人になってからの孤独感や社会参加にどのようにつながるのかを調べました。背景には、日本で孤独が大きな社会問題になっていることがあります。研究では、2023年に全国で行われた大規模調査「Japan COVID-19 and Society Internet Survey(JACSIS)」の18〜64歳の日本人2万2213名のデータを用い、家庭内と地域社会における肯定的体験(PCEs)が成人期の社会的ウェルビーイングにどのように関連するかを分析しました。結果、学校での居場所感や地域行事の楽しさなど「コミュニティに根ざした肯定的体験(CPCEs)」は、孤独感の低減と社会参加の促進に一貫した効果を示し、逆境体験(ACEs)を抱える人々においても保護的に働くことが確認されました。一方、家庭内の肯定的体験(FPCEs)は効果が限定的で、ACEが少ない層では孤独感を高める可能性も示されました。
本成果は、2026年12月20日に国際学術誌「Journal of Affective Disorders」にオンライン掲載されました
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