カナダにおける子どものフィットネス税額控除の導入と効果:金持ちはより金持ちになる
Spence et al. 2010(カナダ)
BMC Public Health
カナダ政府は、2007年にChildren's Fitness Tax Credit(CFTC)を導入し、子供を対象とした身体活動(PA)プログラムに登録する場合、最大500ドルの払い戻しのない税額控除を認めている。本研究の目的は、カナダの保護者の間で、この税額控除の認知度、利用度、効果の認知度が世帯収入によって異なるかを評価することである。
2009年3月、2135人のカナダの代表サンプルを対象に、インターネットを利用したパネル調査を実施した。このうち、2歳から18歳の子どもを持つ親(n=1004)に対して、子どもが組織的な身体活動プログラム(ダンスやスポーツを含む)に参加しているか、これらのプログラムに子どもを登録するための関連費用、CFTCの認知度、2007年度の税法上の申告有無、次年度の申告予定の有無について尋ねた。また、保護者に対しては、CFTCがきっかけとなり、子どもが身体活動プログラムに参加するようになったと思うかについても尋ねた。
保護者の54.4%が、子どもが身体活動プログラムに参加していると回答し、55.5%がCFTCを認識していた。また、CFTCを利用したことがある保護者のうち、CFTCの利用により子どもの運動への参加率が高まったと考える人は15.6%と少数であった。
保護者の54.4%が、子どもが身体活動プログラムに参加していると回答し、55.5%がCFTCを認識していた。また、CFTCを利用したことがある保護者のうち、CFTCの利用により子どもの運動への参加率が高まったと考える人は15.6%と少数であった。
カナダの保護者(N = 1004)λにおける世帯収入と子どもの身体活動プログラムへの関与、意識、子どものフィットネス税額控除(CFTC)請求の関連