SMART lunch box intervention to improve the food and nutrient content of children’s packed lunches: UK wide cluster randomised controlled trial.

SMARTランチボックス介入による子供のお弁当の食品と栄養素の改善〜英国におけるクラスター無作為化比較試験〜

Evans et al. 2010(UK)

Journal of Epidemiology and Community Health

学校給食には政府の基準があるが、家庭で作るお弁当にはない。この研究は、子どもたちのお弁当の中身を改善することを目的とした。

英国内の89の小学校で行われたクラスター無作為化比較試験で、ベースライン時に8〜9歳の1291人の児童が参加した。ベースラインから12ヵ月後にフォローアップを行った。「SMART」ランチボックス介入プログラムは、フードボックス、バッグ、補助教材で構成された。主な評価項目は、食品の重量と、各弁当でサンドイッチ、果物、野菜、乳製品、スナック、菓子が提供された子どもの割合であった。また、エネルギー、総脂肪、飽和脂肪、タンパク質、乳製品以外の糖分、ナトリウム、カルシウム、鉄、葉酸、亜鉛、ビタミンA、ビタミンCなどの栄養素が提供された。

介入群では,果物,野菜,乳製品,でんぷん質の食品の重量がやや多く,スナックの重量が少なかった.また、介入群はビタミンAと葉酸をやや多く摂取していた。野菜やサラダを弁当に入れる子どもが11%増え、塩味のスナック(クリスプ)を入れる子どもが13%減少した。介入群では、学校給食基準を満たしたお弁当が提供される傾向が強かった。介入前後で、女子は男子よりパスタ等のサンドイッチの代替品を多く食べていたが、介入群では男女とも対照群と比較しこの食品の重量が多かった。

親と子どもを対象にしたSMARTランチボックスの介入により、子どものお弁当の食材と栄養成分が少しずつ改善された。政府の学校給食に関する政府の新基準に沿ったお弁当を提供するために、さらなる介入が必要である。