Lessened decline in physical activity and impairment of older adults with diabetes with telemedicine and pedometer use: Results from the IDEATel study.

遠隔医療と歩数計使用による糖尿病高齢者の身体活動と機能低下の軽減〜IDEATel(遠隔医療介入)研究からの結果〜

Weinstock, R. S et al. 2011(USA)

Age and Ageing

糖尿病高齢者の身体活動(PA)と機能障害に対する遠隔医療介入(IDEATel)と歩数計使用の効果を検討することを目的とした。

参加者は4~6週間ごとに糖尿病教育者との自宅でのビデオ面談を受けるか、通常のケアを受けた。全員に歩数計が配布された。ヘモグロビンA1c、日常生活活動(Comprehensive Assessment and Referral Evaluation)、糖尿病セルフケア活動、Charlson Comorbidity Index、Luben Social Support、歩数計の使用などを毎年測定した。プライマリケア医内のクラスタリングを調整するため、ランダム効果を用いた混合モデル解析を行った。

通常ケア群と比較した遠隔治療群では、PA(P= 0.0128)と身体障害(PI)(P= 0.0370)の低下率が経時的に有意に減少した。PAが多いベースライン特性には、合併症が少ない(P=0.0054)、うつ病が少ない(P<0.0001)、ソーシャルネットワークが多い(P<0.0001)、BMIが低い(P<0.0001)、男性(P<0.0001)、ヘモグロビンA1c値が低い(P=0.0045)、が含まれていた。

遠隔医療介入は、糖尿病高齢者のPA低下率および機能障害率を減少させた。歩数計は、遠隔での糖尿病の取り組みへの安価な補助として有用である可能性がある。

遠隔医療介入のPAとPIに対する効果。PAは、スコアが高いほど運動に従事する日数/週が多いことを示すようにスコア化。PIは、スコアが高いほど日常生活動作に障害があることを示すようにスコア化される。